非開削沈下たるみ修正システムUGS工法研究会ホームページ

現在、我が国の下水道事業は住民の要望と相俟って、急速な発展を遂げつつあります。
平成８年度の下水道普及率は55％に達し、農業集落排水等、関連下水道事業も含めるとかなりの高普及率に到達していると考えられます。
一方、下水道事業に早くから着手していた政令都市は、50年のコンクリート耐用年数を経過した管路施設をもち、その延長は増えつつあります。
現在、政令指定都市における50年経過の管路延長の合計は約4,500ｋｍあります。欧米の経験から、その内の10％が老朽化が酷く更新を施す対象管路となり、またその内の10％が非開削工法による補修対象管路と言われています。
現在では、改築・修繕工法として反転工法、形成工法、鞘管工法、部分補強工法等の非開削工法が広く使われる様になりました。
しかし、既存の工法のみでは維持・管理に十全な対処を施す事の難しさも新たな課題として生じてきています。
その一つに、これまでは不等沈下等に起因する管きょの〔たるみ修正〕は、施工性・作業性・経済性の観点等から困難とされ、維持管理の補修工法から見過ごされて来ました。
我々は、既存の維持管理補修工法に、〔たるみ修正〕技術としてUGS工法すなわちアンダー・グラウンド・スコープ（Ｕｎｄｅｒ　Ｇｒｏｕｎｄ　Ｓｃｏｐｅ）工法を加えることにより、下水道をはじめとするライフラインの維持管理に、より充実した形態で寄与すべく、UGS工法の推進普及を目的として本会を設立いたします。